ビジネスという面で直結

ビジネスに役に立つ資格はいろいろとあります。
ですが、日常的な使用を考えた場合、MOSほど直結しているものも少ないでしょう。
それだけ有用な能力を証明できる資格であるからです。

MOSは、Microsoft Office Specialistの略称で、ビジネスの場で日常的に使われている
マイクロソフト社のオフィススイートの技能を測る資格です。

オフィスに関するソフトは、使えて当たり前といわれる時代となりました。ワープロというものが
前時代的な遺物となり、文章を打つのであれば、Wordを使うことが当たり前となっています。

表計算であれば、Excelが最大のシェアを誇り、どこの会社でも導入していることでしょう。

プレゼンテーションに関しては、操作性の問題も考え、PowerPointを超えるソフトもそうはありません。
単純な操作で直感的に作ることができるだけではなく、機能を発揮しやすいレイアウトは、
非常に親和性の高いソフトになっているといえます。

データベースに関しては、Accessはかなり高度な能力を持っているソフトです。
高機能という面では劣るところもありますが、扱いやすさという点ではAccessが一番でしょう。

メールに関して、Outlookを使っている人は、かなりの数に上ります。
それだけ扱いやすいということもありますが、誰でも手が届きやすくなっているという点も、
大きなポイントです。どんなに高機能であっても、知られていなければ、その価値はありません。

バージョンやアプリケーションごとに試験がある

MOSは、マイクロソフトオフィススイートのバージョンごとに試験があります。
古いバージョンに関しては、すでに行われていないこともありますが、
現行型であればほぼ実施されていると考えていいでしょう。

その中で、レベルも設定されており、WordとExcelにはエキスパートレベルもあるのです。

MOSのもう一つの特徴が、各アプリケーションで試験科目が分かれているということでしょう。
まとめて行われる試験とは違い、自分で使うことの多いアプリケーションだけにターゲットを絞り
受験することができるのです。これにより、誰にでも挑戦しやすい資格になっているといいえるでしょう。

さらに、4つ以上のアプリケーションの資格を有すると、Microsoft Office Masterに認定されます。
WordとExcel、PowerPointは必須となりますが、あと一つはAccessかOutlookを選択することが
できますので、利用価値に合わせることができるのです。

当たり前というレベルでも簡単ではない

MOSを取得した場合、基本的にどんな会社でも一定以上の評価を受けることになるでしょう。
それだけ、オフィススイートが浸透しているということでもありますが、
逆に言えばこれが最低限のレベルであるという見方をすることもできます。

つまり、転職という事を考えた場合、事務系の仕事であればMOS程度はなければ
実務ができるとは判断されない危険性があるということです。

あとから資格を取得する場合には、それだけでも資格手当を出す会社もあります。
実務と直結しているものでもありますので、実用性という面でも高い価値があるといえるのです。

それだけ普及してきた資格ではありますが、簡単というわけでもありません。
正確な操作ができなければ、結果があっていても点数にならなかったりすることもありますので、
操作ができるというだけではなく、しっかりとした知識も必要となるのです。