法律系資格の入門的な位置づけ
法律系の資格はいろいろとありますが、その中でも入り口となるのがビジネス実務法務検定になります。
なかなか入口の狭い法律の資格の中で、かなり門戸が広く設定されているといっていいでしょう。
ビジネス実務法務検定は、ビジ法と呼ばれますが、入門的な位置づけになっており、難易度はそこまで高いものではありません。
ただし、これも3級での事であり、2級となると付け焼刃では対応することはできないでしょう。
ターゲットになっている仕上がりを見てもわかりますが、3級はあくまでも基礎であり、問題の発見ができるかどうかというレベルになります。
その問題に対して対応力を持つレベルということになれば2級となりますが、質量的にも3級とは比べ物にならない知識が必要となるのです。
1級になると、司法試験の予備として受ける人も出てくるレベルであり、六法全書を持ち込むことができるようになります。
それだけの知識が要求されますので、転職という形で受験するレベルではなくなってくるでしょう。
ビジネス実務法務検定の場合、民法と商法が中心になるということも忘れてはいけません。
行政法などは出てきませんが、宅建を受験するための基礎知識にしたりすることができます。
行政書士試験や中小企業診断士など、法律系の国家資格を受験するためのステップとしても有効です。
ビジネス実務法務検定が有利してくれるわけではない
転職ということでビジネス実務法務検定を見ると、そこまで有効な試験であるとは言えません。
ビジネス実務法務検定を持っているからといって、有利に運ぶことはほとんどないでしょう。
ですが、これを生かすことができるかできないかということで考えれば、2級以上を取得している場合、無駄になることはありません。
ビジネスシーンという事を考えた場合、法律の知識は必ず役に立っていきます。
昨今、個人情報に関する問題が多くなってきている中、ビジネス実務法務検定を取得する過程で身につけた知識も役に立つでしょう。
転職ということで考えた場合には、いかにアピールするのかということのほうが重要です。
法律系の資格は、簡単に取得することができるわけではありません。
法学部などで専門的に学んできた場合には、こういった資格は入門にも当たらない可能性がありますが、知識がない人間にとっては容易に到達することはできないのです。
そこで、どれだけの努力をして取得してきたかをアピールするのには、最も向いている資格であるといえるでしょう。
資格は、それだけで実務ができる証明にはなりません。
しかし、努力を重ね取得を目指したことは重要な意味を持ちます。
転職を考える場合にも、どれだけ努力を重ねたか、その知識を生かすことができるかをアピールすることこそ、資格取得の意味となってくるのです。