日本語教育能力検定試験
日本語教育能力検定試験とは、日本語の教師を目指す人や、すでに日本語教師として活躍されている人のなかで「日本語の専門知識」のレベルをチェックする試験です。
現在、日本語学校やスクールなどでは日本語教育能力検定に合格しているかどうかを採用基準にするところもあります。海外ボランティア活動や自主的に日本語を教える限りでは、日本語能力を問われることはありません。しかし、日本語を活かした仕事にする以上は、一定の水準に満たしている人材かを判断されるというわけです。
日本語教育能力検定試験では、受験資格の制限は一切ありません。学歴や年齢による受験制限はありませんので、誰でも受験が可能です。現在日本語教師のニーズが増え続けていますので、試験に合格すると仕事探しに困ることはないでしょう。
実際に現場で教える際に、日本語教育能力検定資格保有者かによってモチベーションも変わります。日本語教師を目指す人は資格の取得を目指しましょう。
資格の概要とは
資格を取得すると、一定の日本語レベルを満たしていると証明されるため、語学関連の職業に就く時、担当面接官に自身の強みをアピールできます。
出題範囲は大きく分けて、5つあります。
- 社会・文化・地域
- 言語と社会
- 言語と心理
- 言語と教育
- 言語一般
上記に挙げた5つの領域にもそれぞれ、細かく区分されていますので、詳しく知りたい場合は公益財団法人日本国際教育支援協会の公式ホームページで一度確認しておきましょう。
この検定は難易度の高い試験です。2015年度に実施した試験のデータによると、総受検者数4727人に対し、合格者数1086人。合格率は22%という結果でした。合格者数は年々上昇傾向にあるものの、いまだ3割に満たしない現状です。そのため、試験に合格するためにも、しっかりとした対策が必要になります。
試験に向けての勉強法
日本語教育能力検定は、広範囲から出題されますので効率的な学習してきたいところ。そこで、おすすめなのが日本語教師養成講座(420時間コース)を利用することです。
文化庁が認可した日本語教師養成講座は、日本語教育能力検定試験に向けての対策講座を実施しています。それだけでなく、就職探しや日本語学習の理解度・モチベーションなどを担当の先生と面談しながら、学習できます。
仕事で忙しい人も無理のない範囲で学習スケジュールが立てられます。勉強方法の参考にしてみてください。