ライフラインを扱う資格
電気というものは、生活に欠かすことができないものです。
ライフラインの一つとして呼ばれているのも、なくてはならないものであるからということがあるでしょう。
しかし、電気は目に見えないという特性を持っています。
気が付いたら感電してしまうということも、目に見えない存在だからということがあるのです。
そのため、ビルや工場といった電気設備に関して安全を守りながら工事するために、有資格者でしか行ってはならないと法令で定められています。
それが電気工事士になるのです。
電気工事士ですが、第一種と第二種が存在しています。
この二つは、工事することができる範囲と最大電力に違いがあるのです。
第二種の場合には、一般の住宅や店舗で600V以下の設備であれば工事することができます。
これにくらべ、一種になると500kw未満の工場やビルの工事が可能となりますので、範囲が全く異なるといっていいでしょう。
資格を有している場合、工事ができるようになりますので、転職を考えた場合には電気工事店が筆頭です。
ただし、大規模な工事はできませんので、小さな規模を専門としている工事店に限られますが、その後資格取得を目指すという条件で採用される可能性はあります。
そのほかにも、家電量販店の工事部門も第二種電気工事士で仕事ができる範囲であるといえるでしょう。
資格を取得するのであれば
試験内容としては、学科試験と技能試験があります。
学科試験は50問で、一般問題が30題、配線図問題が20題となりますが、電卓は使用することができません。
実技試験は、電動工具以外の工具を使って配線図で与えられた問題を完成させるという形になります。
13問の候補が公表されますので、インターネットを使って内容を知ることができれば、対策を立てることができるのです。
これは、ほかの試験にはない部分であり、受験する場合には有効に活用したいところになります。
難易度としては、合格率は低くても50%を超えています。
受験人数が増加しているのにもかかわらず、この数値を維持しているという点から、対策を立てていけば難しい試験ではないといえるでしょう。
ただし、電気に対する知識が全くないというところから始めるのであれば、相当な用意をしていかなければいけません。
ある程度の知識が身についており、実務の経験があったりするのであれば、第二種電気工事士は難しい資格試験ではありません。
この第二種電気工事士の資格は、試験合格のほか、養成施設を卒業した場合や、様々な資格を有することで代用することができることもあります。
旧資格との関連で取得することができることもありますので注意が必要です。
さらに、他資格から実務経験を積むことで、第一種電気工事士の資格を取得できる方法があります。